サルコペニアの語源・定義
サルコペニアは、ギリシャ語で“肉”を意味する「サルコ(sarx)」と、“失う”を意味する「ペニア(penia)」を合わせた造語です。
サルコペニアは和名で、加齢性筋肉減弱症と訳され、 「加齢や老化に伴う筋力及び筋肉量の減少」と定義されています。
読者の中にはご経験のある方もいらっしゃるかと思いますが、「最近、筋肉が減ってきたな」や「筋力が落ちてきたな」さらには、「歩く速度が遅くなったな」と感じることはありませんか?
これは、もしかしたら、サルコペニアの始まりかもしれません。
サルコペニアの判定方法
サルコペニアの判定方法は、現在、統一されたものはありません。
しかし、サルコペニアの判定基準は、欧州の研究グループ(EWGSOP)の提唱したものがよく用いられています。
このEWGSOPのサルコペニアの判定方法では、65歳以上の人のみを対象としています。
さらに、「歩行速度が低下し、筋肉量が低下した者」、もしくは「歩行速度は正常であっても、筋力及び筋肉量の低下を認める者」をサルコペニアと判定しています。
筋肉量の測定は、DEXA法という専門的な測定によるため、実際に一般の方が、判定のためだけに測定するのは非常に難しいのが現状です。
サルコペニアの要因
サルコペニアの要因は、現在までに完全な解明はされていません。
加齢は、大きな要因の1つとなることは間違いありませんが、加齢以外にも、運動不足や低栄養、糖尿病などが要因にもなっています。
様々な要因で起こるサルコペニアを予防する基礎は、やっぱり毎日の適度な運動や栄養(食事)になります。
最後に
加齢や老化に伴う筋力及び筋肉量の減少を抑える、すなわちサルコペニアの予防は、健康づくりにおいて必要不可欠です。
そのためには、食事のみならず、運動の実施が不可欠で、実際には運動のもたらす効果が非常に大きいと考えられています。
運動の実施方法は、専門家への相談から始めると良いでしょう。
あなたの筋力や筋肉量の低下を放置せずに、早めに対処することが、長く自立した生活を送るための重要なポイントになります。
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